診断

専門学校の中でも、社会的なニーズが高く就職率が高いのが医療系分野です。
医療関連の仕事の最も代表的なものが医師・歯科医師・薬剤師ですが、これらはいずれも大学進学が資格のための条件となっているため専門学校ではそのための勉強をすることはできません。
しかし専門学校に進学することでそれ以外の医療技術者の資格を修得することができ、現在国内の医療機関で勤務する人材の大部分は専門学校卒業生となっています。
ただし医療関連の専門学校で注意が必要なのが、他の多くの技術職と違って養成施設での就業年数が予め定められているということです。
さらに医療系専門学校はそのほとんどが地域の医療機関と提携をしているため、講座を受講する過程で実際の仕事を体験することができるとともに、就職先へ強いパイプをもっているということも特徴になっています。

医療系の資格

医療系専門学校で習得できる技術・資格はかなりたくさんありますので、人気が高いものをピックアップして紹介していきます。

まず、総合病院で勤務をするための専門職です。
外科や内科など複数の診療科がある病院内では、臨床検査や手術、入院、リハビリ、救急医療といった数多くの業務が行われています。
そのため、病院内では看護師・診療放射線技師・臨床検査技師・臨床工学技士・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・視能訓練士・義肢装具士・救急救命士といった複数の技術者が仕事をしていくことになります。
ただしこれらの資格は一人が一つしか持っていないということはあまりなく、ほとんどの場合複数の資格を同時に取得することでより専門性の高い仕事を担当しています。
専門学校においても、同時にいくつかの資格を修得することを積極的に勧めているため、学校探しのときにはどの資格が取得できるかといったことも入学前に確認をしておくとよいでしょう。

歯科医院の資格

医療の現場でもやや分野が異なるのが歯科医院での業務を行うための資格です。
日本には全国で68,000もの歯科医院があるとされていますが、そこでは歯科医師の仕事をサポートする、歯科衛生士や歯科技工士が仕事をしています。
歯科系の専門学校は医療系専門学校とは全く別に作られていることがほとんどであるので、医療分野への就職は医療系か歯科系かということを早めに決める必要があります。

またこれら医療とは別に、町の整骨医や鍼灸院で勤務をするというときにも医療系の資格が必要となります。
柔道整体師やはり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師といった資格です。

紹介:公益法人 日本柔道整復師会

これらは就職先として勤務をする他、将来的に自分の腕を磨いて独立開業をすることも可能であるため人気のある職種となっています。
美容系の資格と合わせて取得をし、独自のサービスを作り提供するといった人もいます。