1990年代頃から日本でも人気の主要産業として台頭してきたのがゲーム関連の業種です。
ゲームはもはや一家に一台あるといってもよいほど日常生活に普及してきており、大人も子供も問わずたくさんの人がユーザーとなっています。
そのため今後もゲーム開発事業は大きな産業として成長を続けていくことが期待されます。
かつてはSonyのPlaystationや任天堂のWiiなど家置きの筐体ゲーム機が主流でしたが、ここ数年の間で大きく延びているのは携帯やスマートフォンを使って行ういわゆる「モバゲー」です。
筐体でのゲームの場合には、各社がグラフィックやスケールなどにこだわったかなり作りこみのあるゲームが多くなりますが、モバイル版では反対に動作が軽く気軽に時間つぶしができるようなライトなものが好まれます。
今後はそのどちらもなくならないまでも、時代によって流行が変わってくることが予想されるので、進路にゲーム関連を選ぶ人はどのような方面に進みたいかといったことを意識しておくようにしましょう。
人気の職種、ゲームクリエイター
ゲーム業界の中でも最も人気があるのがゲームクリエイターと呼ばれるゲーム制作に関わる仕事です。
ゲームクリエイターの中でも中心的な役割をするのがゲームプランナーと呼ばれるそのゲームの企画を行う役割で、全体指揮をとることでゲームを完成させていきます。
最初にゲームプランナーたちが複数集まって企画をつくり、正式に決定をしたところで実際のプログラミングなどにうつっていきます。
ゲームを構成する要素としては、CGやイラスト、アニメ―ションといったものや音楽があります。
素材をそれぞれ作りながら、それが最初の企画通りに動作するようにプログラミングをしていくことになります。
ゲーム製作をするときには、ゼロから企画をする場合とすでに原作があるものをゲーム版として移行する場合とがあります。
原作があるゲームの場合にはもともとの製作者や著作権者と話し合いをしながら、原作で使用されていた素材を集めてゲームとして移植していきます。
ゲームクリエイターの仕事としては、そうした複数の組織との協力関係をとりつけ一つのゲームとしての形にしていくことも重要な役割になります。
ゲームに関わる人達
専門学校で学ぶことのできるゲーム系の技術・スキルとしては、ゲーム製作のためのプログラム製作やサウンド製作、またそのゲームを置くサーバーの構築や管理を担当するシステムエンジニアやネットワークエンジニアといったものがあります。
ゲーム制作をするときにはいきなりクリエーターとなるのは難しいので、まずは現場の仕事であるゲーム制作の作業チームに参加をしてゆき、そこから自分なりのスキルを伸ばしていくことになります。
多くの専門学校では、ゲームだけに特化しないCG製作や音楽制作、またプログラミングを学べる学科が用意されているので、最初からあまり範囲を限定させることなく広い分野からの学習をしていくようにしてみてください。