専門学校ならではの苦労もあります

短期間で必要な技能を身につけることができる便利な専門学校ですが、必ずしもよいことばかりではありません。

専門学校の一般的な課程は1~2年となっており、その間に身につけたい分野の学習や実習をしていきます。

短期間で必要な技能を得ることができるというと良いようですが、それは裏を返せば短い時間の中でたくさんの学習をしなければいけないということでもあり、技能系専門学校の学生になると大学生とは比較にならないほど多忙な毎日を送っているということもよくあります。

特に専門学校の最大の特徴である実務に近い実習では、事前にきちんと準備をしておき、終わってからはまとめのレポートを作成するというかなりの勉強量が必要になってきます。

ですので在学中の学費を維持するためにアルバイトをしながら学校に通うということが難しくなったりして、学校生活以外の時間の余裕がないということも起こりがちです。

実習が多い学校は学費が高い

専門学校が大学に比べて優れている点として、在学期間が短いということで学費が安くすむということがあります。

ですがそれはあくまでも4年制の学科を2年で行うという時間的な短さでの有利であり、1年あたりの学費で換算してみると決して安いというわけではありません。

私立大学と比較すれば相当安いですが、国公立大学の学費と比較をするとむしろ専門学校の方が学費が高いということもあり、両親への負担を軽くしたいために専門学校へ行くという選択は実現することが難しかったりします。

特に実習が多い専門分野では実習一回あたりにかかる費用もかなり高くなりがちで、最初に用意する機材などの費用もバカにならなかったりします。

先入観だけで「専門学校は安い」と思って進学先を決めない方がよいかもしれません。

やはり学歴による社会的地位はあります

それとこれは本人の気持ち次第ということもありますが、世間的にはまだまだ学歴による人物評価ということは当たり前に行われているため、就職後に大卒の人に比べて出世や昇給が遅れてしまうということもあるようです。

一昔前まではより極端でしたが、先に就職をした高卒者や専門学校卒者よりも大卒で遅れて入ってきた人があっという間に給与を抜いていったなんていうこともあります。

しかし現在では転職をする若い人も多くなっており、自分なりに納得できる仕事ができるならそうした学歴ばかりを気にする必要はありません。