専門学校の中でも人気が高いものの一つに芸術系(アート)分野があります。
○○デザイナーという名称はやはり一度は名乗ってみたいかっこよさがありますが、専門学校においては特定の産業分野で活躍ができる実用的なデザインを学習していきます。
ですので、どちらかといえばアーティスティックというよりももっと実務的なデザインを修得するための場所といえます。
もっとわかりやすく言えば、「お金になるデザイナー」を目指すということです。
デザイン系は大きく分けて二種類
デザイン系の専門学校の種類としては、大きく二種類があります。
一つ目がグラフィック系の平面でのデザイン・レイアウトを学ぶというもので、
もう一つはインダストリアルデザイナーとして、産業に関わる立体造形物をデザインするというものです。
平面デザインとしては、CG制作や印刷物の作成、Webデザインといったものを制作していきます。
よりアート的な分野として、写真やマンガ制作といったことを学べるところもあります。
一方のインダストリアルデザイナーでは、文具や電化製品といった身の回りの造形物を制作する仕事を行います。
大きなものになると、飛行機や自動車といったもののデザインを学ぶことができる学校もあるようです。
工業的製品の他にもクラフトデザイナー(工芸作家)として、食器や布類、彫金などの工芸品をデザインする仕事もあります。
インダストリアルデザイナーとクラフトデザイナーのちょうど中間くらいに位置するのがジュエリーデザイナーやアクセサリーデザイナーです。
インテリアをデザイン
またデザインとは少し違う分野として、ホテルや高級住宅の室内でのインテリアをデザインするインテリアデザイナー・インテリアプランナーといった仕事を目指すこともできます。
ただしそうした住宅系のデザインは色彩や配置といったデザイン的な知識の他、住宅そのものの使い勝手を決める建築・設備についての知識も必要になってくるので、デザインの専門学校だけで勉強した内容で就職するのは難しいでしょう。
美術系の専門学校は全国にかなりたくさん存在しており、入学希望者もかなりたくさんいます。
中にはかなり実力のある学校も多数あり、在学中の生徒が制作した作品が定期的に自治体や企業のデザインに採用されていたり、必ず毎年その学校から数人新卒を就職させるという枠を設けていたりするような場合もあります。
デザイン系の学校では、どのような分野にしてもパソコンでの作業が前提となります。
そのためどの分野のデザイナーになるにしても、まずはコンピュータグラフィックスの勉強を最初に行い、有名なソフトの使用方法を学ぶところからスタートするということが一般的です。